A. 学生自身のちょっとしたきっかけというか、将来につながるようなヒントを得られる授業がおすすめです。その授業は学生によって異なります。例えば世界遺産の授業を受けている学生を見ていても、純粋に世界遺産を知りたい、古い建築やまちに興味がある、世界遺産検定に合格したいなど、学修のモチベーションも様々です。過去には、在学中に国内の世界遺産を全て訪れた学生がいました。私の授業がきっかけになったのかは正直分かりませんが…。ただ、彼は、頭の中の知識と五感で味わう体験を自ら結び付けていったわけで、彼の人生の財産になったと思います。このような、学生の問題意識を深めていける授業を当学科では選択できます。



帝京平成大学を知ろう!
人文社会学部 観光経営学科

Q. 観光経営学科の特徴・雰囲気を教えてください
A. 観光経営学科のある中野キャンパスは、四季の森公園に面しています。ロビーや広い通路も周辺環境を取り入れた開放的な雰囲気で、学びの場として活用されています。まちに出向いて観光に関わるフィールドワークも行います。その意味では教室だけではなくて、中野のまち全体が私たちのキャンパスです。
毎年約100人の学生が入学しますが、当学科のセミナーは25-30人に一人の教員がつくので、きめ細かく大学生活のサポートや学習指導を行っています。3・4年生対象のアドバンスセミナーでは、学生の適性を把握しながらキャリアプランニングや就職指導も行います。学生が教員に相談しやすい関係が自然に育まれていて和やかな雰囲気です。
Q. おすすめの授業を教えてください
Q. こういう学生と一緒に学びたい!
A. 「相手が求めていることを真剣に考えたい!」と思う学生と一緒に学びたいです。たとえば、観光地には、様々な国、地域から人が来ますね。バックグラウンドの違うその人たちは、一体何を求めて旅をしているのでしょうか?もっというと、観光地には、旅行者だけではなくて、住んでいる人や、働いている人もいて、同時に同じ場所を利用するわけです。
要するに、文化や価値観の異なる人たちの、多様な欲求や考えを想像できる学生、あるいはそうなりたいと思う学生と一緒に学びたいです。このような姿勢は、社会人になっても、とても大事なことだと思っています。

Q. 本学の先生方はどんな先生がいますか?
A. 当学科の教員は、ビジネスに豊富な経験を持つ教員と、特定の分野に知見のある研究者、大きくこの2つのタイプにわけられます。前者は、旅行会社や航空会社などの観光の現場で活躍してきた教員や、国内外で会社の経営に携わってきた教員です。後者は、日本のほかドイツやイギリス、韓国、トルコなどのフィールドで歴史や文化、建築に精通している教員です。12人の教員の持ち味はそれぞれ異なっているので、観光を多方面から学ぶことができます。
Q. 帝京平成大学デーとは何ですか?
A. 夏に行われるプロ野球公式戦2試合を題材として、イベントをプロデュースする、これが帝京平成大学デーです。具体的には、ツアーやイベントの企画、グッズの商品化、オーロラビジョンに流れる映像制作、フリーペーパーの編集などをグループワークで行い、公式戦当日にそれらを実践します。その目的は、帝京平成大学と球団のアピールつまり広報活動のほか、スポーツと観光と地域の関わりを理解することにあります。このような実学教育、つまり体験型の授業を通して、社会に生かすことのできる経験を積んで、学生と社会人のギャップを埋めていきます。
Q. 想定される進路はどのようなものがありますか?
A. 観光経営学科は、コロナ禍にあっても、95%以上の就職率を確保できる見込みです。旅行会社、ホテル、ブライダル、航空会社などの観光業のみならず、サービス業など広い範囲に及びますが、多くが人と接する仕事に就いています。当学科では、2年生後半からインターンシップにかかわる授業を展開しています。就職支援室のフォローや専門業者との関係だけではなく、教員が持っているネットワークも生かして、就職活動に臨めます。観光産業は、数年後、間違いなく日本の経済を牽引する分野になるはず。変化の大きい社会の中で、いかに自分の道を開いていくのか、学生の考えに寄り添ってサポートしていきます。